全国エリアウエディング協議会 2023年4月1日発足

つり橋上で結婚式(奈良県十津川村)

つり橋上で結婚式(奈良県十津川村)

日本最長級297メートルつり橋で初の結婚式

奈良県十津川村谷瀬にある日本一長い生活用鉄線橋「谷瀬のつり橋」(全長297メートル、高さ54メートル)で2017年4月7日、村外から移住した新郎新婦のために住民が企画した結婚式が行われた。

昭和29年に住民も出資して造られた橋は現在、年間10万人が訪れる観光名所で、結婚式が行われるのは初めてとのこと。

平成26年に仕事のために移住した新郎と、結婚を機に平成28年から暮らし始めた新婦。「村おこしに地酒を造ろう」と、平成27年から酒米づくりを地区ぐるみで開始し、新郎もその活動に参加していた。翌年完成した地酒「谷瀬」は、新婦が手伝っていた「つり橋茶屋」で販売された。

地元にすっかり溶け込んだ夫婦の誕生を住民が大歓迎し、有志約20人で「結婚を祝う実行委員会」を設立し、かつて、新婦の親族らが嫁入り道具を持って橋を渡った風習を再現しようと、つり橋の上での挙式を計画。地区内で結婚式が行われるのは約70年ぶり。

【奈良県十津川村】県最南端に位置する日本一広い村。面積約672平方キロメートルの96%が山林で、人口は昭和35年の約1万5千人をピークに減り続け、現在は3409人。60歳以上が50%超に達しており、「日本創成会議」が3年前に公表した資産では、2040年の20~30第の若年女性の数は93人、30年間で57,8%現象する、「消滅可能性」の危機にある村とされた。